PEOPLE
PROJECT STORY
プロフェッショナリズム×パートナーシップ
不動産のプロとしてお客さまの想いをカタチにする
TATSUYA MAKUUCHI
幕内 達也
船橋センター
(取材当時)
2016年入社
常にお客さまに寄り添い、真摯に対応する姿勢が光る。プロジェクト開始当時、入社3年目と若手ながら、銀行のVIP顧客の担当に抜擢される。土地から大型の収益不動産まで幅広い案件をこなし、ベテラン社員からも一目置かれる存在。
KAZUHIRO INUKAI
犬飼 一博
コンサルティング営業部
(取材当時)
2003年入社
コンサルティング営業部の主軸メンバーとして活躍。高度な専門性を活かし、相続対策や資産の組み換えなどお客さまのニーズに対し、各営業店と連携を取りながら多角的な視点で提案を行う。
プロジェクト概要
- 期間
- 2018年4月~現在も進行中(撮影当時)
- クライアント
- 長年資産形成のお手伝いをしている総資産数十億円の資産家一族
- プロジェクト関係者
- 信託銀行、本社の関連部署(犬飼 他)と営業店(幕内)
- 当社の役割
- コンサルティング営業部
顧客の資産全体(不動産を含む)を把握し、その資産を次世代、
その次の世代まで見据えた資産形成、継承プランを提案。
営業店
相続が発生した際には、売却不動産の調査・査定、購入不動産の物件案内等を含む、
不動産売買の契約業務を担う。
相関図
プロジェクトフロー
現在の仕事
幕内:
主に、個人のお客さまの不動産の売買のお手伝いさせていただいています。中には、ご所有の土地に収益不動産を建てる目的で有効活用されるお客さまがいらっしゃるので、そういった方にも、ご提案を行っています。
犬飼:
私はコンサルティング営業部という部署におりまして、不動産を主とした、相続や資産形成のコンサルティングを行う部署になっています。具体的には、不動産の売買に先立ち、お客さまのニーズに沿った、マスタープランを策定し、提案を行っています。
プロジェクトにおいての仕事内容
犬飼:
今回のお客さまは当社とも長年お付き合いのある方で、私も前任から引き継いだ形になりますが、マスタープランとしては、ご高齢になられたご当主様のご相続を見据えた不動産の購入、また銀行から購入資金の貸し出しや遺産整理業務など、MUFGの組織力を生かしたご提案をしていました。不動産でいうと、お客さまは地方に物件を持ち続けていいのかと疑問に思われている様子でしたので、収益性が見込める不動産は残し、それ以外の物件は売却して都心の不動産を購入するといったプランをご提案しました。
幕内:
私はそのマスタープランに沿った形で、不動産の売買プランをご提案し、実際に契約手続きを行いました。所有する不動産の中で、どれを売るか考えていただくあたり、まず所有物件すべてを調査・分析し、それぞれの不動産の特徴などを地図にプロットとして落とし込み、分かりやすくまとめました。そして、信託銀行の担当者と提案内容の打ち合わせを重ね、お客さまへの提案を行いました。
犬飼:
50物件近くありましたか?
幕内:
50物件以上ありました。提案内容としては、収益性が下がってきた駐車場や空き地、あとは築年数が経過したアパートなど、これは売っても良い、これは立地がいいから有効活用にするなどの打ち合わせをしに何十回と伺い、お客さまとすり合せを行いました。売却物件が決まると、購入候補者を探し、条件がまとまれば契約という流れで動いていました。物件の数が多いので、今でもお取引させていただいている状況です。
犬飼:
ご相続が発生すれば、10カ月以内に納税をしなければならないという局面が訪れます。ですので、先々を見据え、将来お客さまがお困りになることが無いように、プロセスを組むのが私たちのミッションになっています。
不安に感じたところ
幕内:
当初担当することになったときは、不安しかありませんでした。このお客さまと当社は長年お取引をさせていただいているので、「私がこの関係を途切れさせてしまったらどうしよう。もし、途切れてしまったらグループとしての損失は計り知れない」とプレッシャーはありました。
歴代の担当者がこれまで築いてきた信頼関係があるので、お客さまも好意的に接してくださりましたが、その関係性に甘んじることなく、真摯に向き合っていこうと思って対応していました。
犬飼:
お客さまはとてもクレバーな方です。ご自身での考えをお持ちでいらっしゃるので、幕内さんが言うように、真摯な姿勢で対応することが非常に大切です。
幕内:
特に苦労した案件ですと、先祖代々の土地に建てられた収益不動産の売却をお手伝いさせていただいたのですが、収益性の見込みが低い物件だったため、なかなか買い手が見つからないという事態に落ちいったことがありました。手を尽くし、購入検討先を見つける努力をしたのですが、なかなか見つからず苦労しました。結果的には、少し時間はかかりましたが、良い買い手さんが現れてお取引ができたのでよかったですが、そこに至るまではかなりの時間と労力を必要としました。
三菱UFJ不動産販売の強み
犬飼:
銀行系の不動産仲介会社ですので、不動産に関するサービスを提供するだけでは足りないと思っています。例えば、相続や税務に関する知識など、不動産を取引するうえでは法律にも詳しくないいけないため、幅広い知見が必要なります。社内では、資格取得支援を利用し、研鑽する社員も多く、私の場合、今後は建築関連の知識を深めたいと思っています。
幕内:
多くのお客さまは、当社を三菱UFJフィナンシャル・グループの1社と認識されています。ですので、取引を行う際には、関連会社との連携を意識し、総合的なコンサルティングサービスを提供することが重要です。自分さえ良ければそれでいいという考えではなく、グループの組織力を生かして、お客さまの将来を見据え、長期的なお取引ができるよう真摯に対応することを心がけています。
プロジェクトに関わっての感想
幕内:
今回のお客さまに関しては、土地や収益不動産、山林までさまざまな不動産を取引させていただきました。また、入社3年目で初めて数十億円という高額な物件を取引した経験は、今後仕事をするうえで、大きな財産となりました。活動の中で、役所や法務局での調査、税理士や司法書士、測量士とのやりとりなど、関係する人の多さに驚いたのと同時に、それらをすべて自分ひとりで対応していくことの難しさを感じました。今回担当させていただいたお客さまは、さまざまな不動産を所有されている資産家の方で、当社で仕事をしているからこそお会いできた方だと思います。他の不動産会社では扱えないような不動産も、多くの方にご協力いただきながら、取引することができ、営業としての成長を感じることができました。さまざまなご提案の方法があるということをこのプロジェクトを通して知ることができ、担当できてよかったと心から思っています。